外食チェーンが今できる経営再建ステップ8項目
具体的に、どういった工夫が考えられるだろうか。例をあげると、
・テイクアウトの取り扱いスタート(酒販免許取得検討も含む)
・宅配への対応 店舗の味をそのままご家庭で味わえるD2C※商品の開発
※Direct to Consumer:消費者に商品を直接販売すること
・新規メニュー開発
・高単価居酒屋業態からより日常の食への業態開発
要点は正しい現状分析をもとに赤字の真因を掴み、スピード感のある確実な手立てを実行してゆくもので、8つのステップにわかれる。新型コロナウイルスの影響で運営を大きく変えねばならない現状でポイントとなるのは、「コンセプトの再定義とメニュー・価格・サービスをすべて見直す」(ステップ7)だ。参考:タナベ経営 赤字飲食店再建の8ステップ
ステップ | 支援内容 |
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STEP1 | 正しい現状認識の実施で赤字の正体をつかみ、撤退シミュレーションを行った上で期限を設定する |
STEP2 | 責任者候補の全員と面談し、担当人材を選ぶ |
STEP3 | 再建計画は責任者を交えて作成し、経営陣と合意する |
STEP4 | キックオフミーティングを全員で行う |
STEP5 | 現場でPDCAを、本部はCAHFを回し、水平展開する |
STEP6 | 小さな成功を早期に体験させる |
STEP7 | 現場の障害になっているものを半年以内に改善していく並行してコンセプトを再定義し、メニュー・価格・サービスをすべて見直す |
STEP8 | 惰性に気を付け、3カ月ごとに業績監査を実施する |
現状を認識し、手元キャッシュを最大化する
まず、前提とすべき重要な認識は、店舗型ビジネスとは、いわゆるメーカーの営業と違って日次決算であるという点だ。もっと言えば1時間ごとの売上をいかに変化させていくかです。
ポイントとしてメニューや営業時間帯を限定する、運営スタッフを最小化するという工夫はもちろんだ。この時のルールは、理論的に6割がた正しいものはすべて手を打つことである。うまくいっていないにも関わらず、漫然と変化しない日々を繰り返している余裕がないのは言うまでもない。