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飲食店 経営

直近4カ月の「飲食店来店客数」(2020年1月13日~5月10日)

企業宴会の自粛やキャンセルが先行して起き始めたため、200席以上の「大箱」業態が最初の大きな落ち込みをみせたのが、1月27日~2月2日の週。そして、1月31日に中国・武漢市を含む湖北省からの「入国拒否」が発表され、インバウンド客のメインである中国人観光客が激減し始めたため、店舗の規模を問わず、最初の落ち込みをみせた。

続いての来店客数大幅減少は、横浜に停泊中だったダイヤモンドプリンセス号の乗客から国内初の死亡者が出た2月20日からだ。この頃を境に、ワイドショーを中心に「コロナ報道」が日に日にヒートアップしていく。

3月に入ると、ヨーロッパで続々と「ロックダウン(都市封鎖)」が始まり、それも追い打ちをかけ、メディアの報道はさらにヒートアップ。そして、小池百合子東京都知事が「東京五輪の開催延期」発表に先んじて、東京の「ロックダウン」を匂わせたのが3月23日。五輪延期が正式に発表された同24日の翌日には、小池都知事が「オーバーシュート(爆発的患者急増)」発言をしてさらに追い打ちをかける。

ガールズバーやダーツバーなどと同じカテゴリーの遊興施設として分類されているオーセンティックな「バー」などは、テイクアウトやデリバリーの余地もなく、かなり厳しい状況が続いている。

最終週の上昇は、5月4日の緊急事態宣言延期の発表を受けての動きだ。助成金の還付開始も見えず、規模の大小に関わらず、耐えきれなくなった飲食店が動き始めた。完全休業していた店が自粛範囲内の営業を再開したり、テイクアウト営業をスタートさせるなどの動きが活発化している。

とはいえ、来店客数はまだ前年の3割程度。昼間や時短営業に加え、テイクアウトなど客単価の低い商品の販売がメインのため、売上はその半分~3分の1程度とみられる。