イギリス伝統のパブとカフェ

飲食店 経営

苦しい時こそ支え合い

再開したら2倍飲めます

ロンドンにあるパブは、ビールの特別チケットをオンラインで販売しています。店内での営業が再開したあとに使ってもらえるチケットで、金額の2倍に相当するビールが飲める特典付きです。これまでに500ポンド(およそ6万7000円)を売り上げました。

食材だった野菜を家庭へ

パブと並んでイギリス人の暮らしに欠かせないのが、軽食や紅茶を楽しむカフェです。カフェにも新しい工夫の動きが広がっています。

スコットランドにある店では店内の営業を休止し、すべての従業員を自宅待機にしました。その一方、経営者の家族だけで新たに宅配サービスを始めました。 配達するのは野菜や果物。もとはカフェで出していた料理の食材や、併設する直売所で扱っていた商品です。その多くがスコットランド産。飲食店の休業が相次ぎ、地元の農家や卸売業者から、取り引き先を失って厳しい状況にあると聞き、宅配サービスを決めたといいます。

買い物代行します

カフェの中には、小売業に転じるところも現れました。ロンドンにあるこの店では、食品や日用品の配達を始めました。外出制限がかかって以降、食品などを売る店では、買い物客の長い列ができるようになり、特に高齢者から買い物が大変だという声を聞いたからです。

客席だった場所は、商品の保管スペースに改装しました。カフェを営んでいた時よりも、売り上げが増えたということです。