アサヒとキリン ビールを消毒用アルコールに 

飲食店 経営

酒造会社に協力

アサヒビールとキリンビールは8日、飲食店などに出荷ができなくなった生ビールから医療機関向けの消毒用アルコールを作る取り組みに協力すると発表した。

多くの飲食店が臨時休業や営業時間の短縮を余儀なくされ、メーカー側は出荷先を失ったビールを抱え込んでいる。そんな中、茨城県那珂市の老舗酒造会社「木内酒造」が、4月上旬に県側から「消毒用アルコールが不足している」と協力を求められ、県内に工場を持つ2社にビールの提供を打診。2社は「このまま賞味期限が切れてしまうのであれば活用してほしい」と、計2万4000リットル(大瓶約3万8000本相当)を木内酒造の蒸留所に搬入。5月中に度数70%の消毒用アルコールに作り替え、1260リットル分をボトル詰めして茨城県と県内4市に寄贈する予定だ。地域の医療機関などで使われるという。

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